Author okuyama

【論文】PVTにおけるオキシトシン受容体ニューロンと養育行動

研究室の度会くんの論文がNeuroscience lettersに掲載されました。麻布大学の菊水先生や茂木先生との共同研究で、paraventricular thalamus(PVT)のオキシトシン受容体ニューロンの養育行動における役割を明らかにした研究です。

The blockade of oxytocin receptors in the paraventricular thalamus reduces maternal crouching behavior over pups in lactating mice.
Akiyuki Watarai, Satoko Tsutaki, Katsuhiko Nishimori, Teruhiro Okuyama, Kazutaka Mogi, Takefumi Kikusui
Neuroscience letters 720 134761-134761 (2020)

また、幸先の良いことに、論文のアクセプトメールがきた1月の同日に、もう一つのオキシトシン関係の共同研究のアクセプトメールがやってきました。北海道大学の横井先生や、岡山大学・東北大学の竹内先生との共同研究で、メダカにおけるオキシトシンがどのように配偶者選択に関与しているのかを遺伝学的に明らかにした研究です。

Sexually dimorphic role of oxytocin in medaka mate choice.
Saori Yokoi, Kiyoshi Naruse, Yasuhiro Kamei, Satoshi Ansai, Masato Kinoshita, Mari Mito, Shintaro Iwasaki, Shuntaro Inoue, Teruhiro Okuyama, Shinichi Nakagawa, Larry J Young, Hideaki Takeuchi
Proceedings of the National Academy of Sciences of the U S A 117(9) 4802-4808 (2020)

【論文】青斑核からCA3への入力が新規な記憶形成を促進する

12月25日に共著論文がPNAS誌に掲載されました。

Locus coeruleus input to hippocampal CA3 drives single-trial learning of a novel context.
Wagatsuma A, Okuyama T, Sun C, Smith LM, Abe K, Tonegawa S
Proceedings of the National Academy of Sciences of U S A. in press. (2017)

MIT Newsでのプレスリリースはこちら

【ひとり言】雪のボストン

「Talk to myself」のタグでは、少しずつメッセージや日常のちょっとした事を発信していこうと思っています。

第1回目は、極寒のボストンについてです。MITとハーバードはボストン市からチャールズ川を越えた北側に位置するケンブリッジ市にあります。ボストンは北緯42度、日本で言うところの北海道の苫小牧くらいの位置にありますが、気温的には日本よりもだいぶ寒くなります。今週はスノーストームと共に大寒波がやってきたために、週末は最高気温-14度、最低気温-23度という冷え込みで、街中が雪に包まれています。

アメリカでは日本と違って、温度を華氏で表します。日本人にとっては、なかなか頭の中で変換できず、天気予報を聞いていてもあまり実感がつかめないこともしばしばです。この摂氏と華氏ですが、両者の関係は、華氏100度が摂氏37.7度、華氏0度が摂氏-17.7度。摂氏が水の物理的な状態変化(100で沸騰、0で凍結)に基準を置いた客観的な温度体系なのに対して、華氏はヒトの状態(100がおよそ体温、0で死亡)に基準した主観的な温度体系だそうで、「どれくらい快適な温度か」がすぐ分かるようになっているそうです。とうとう今週のボストンは、華氏でも0度を切り、いよいよヒトが住む環境でなくなってきたのを感じます。

ハーバードとMITという素晴らしい研究機関が生まれたのも、実は、「冬の間、研究以外することが無かったから」というのが真実なのではないかなと疑っている今日このごろです。