三嶋雄一郎助教が平成29年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 若手科学者賞を受賞

東京大学分子細胞生物学研究所 RNA機能研究分野 三嶋雄一郎 (みしま ゆういちろう)助教が、平成29年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰 若手科学者賞を受賞することが決まりました(表彰式は2017年4月19日)。本賞は、萌芽的な研究、独創的視点に立った研究等、高度な研究開発能力を示す顕著な研究業績をあげた40歳未満の若手研究者に授与されています。

三嶋雄一郎助教は2001年大阪市立大学理学部卒業、2006年神戸大学大学院自然科学研究科生命科学専攻を修了(博士[理学])した後、米国イェール大学医学部 博士研究員、神戸大学大学院理学研究科 博士研究員を経て、2012年より本学分子細胞生物学研究所助教を努めております。

業績名:「脊椎動物の初期発生における mRNA 制御機構の研究」
業績内容:動物発生の初期段階では、mRNAの安定性が受精や分化刺激に応答し動的に変化することで発生プログラムが切り替わります。しかしこれまでの知見の多くは現象論的な報告に留まっており、その分子機構には不明な点が多く残されていました。三嶋雄一郎氏は、ゼブラフィッシュ胚という個体実験系において分子生物学的手法と網羅的解析法、情報解析法を組み合わせるユニークなアプローチにより、小分子RNAであるマイクロRNAと遺伝暗号であるコドンが、mRNAの安定性をダイナミックに調節していることを明らかにしました。本研究成果は、脊椎動物の初期発生を支えるmRNA制御機構を理解する上で非常に重要な基盤的知見です。今後はこの発見をもとに、動物の胚発生における遺伝子発現の理解がさらに深まることが期待されます。