小分子RNA二本鎖のATP依存的なRISC積み込み反応は、Hsc70/Hsp90シャペロン装置によって媒介される |
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siRNAやmicroRNAなどの小さなRNAは、単独で働くわけではなく、多くのタンパク質と複合体を作ることによって、初めて機能を発揮することができます。この複合体の中心となるのはArgonauteと呼ばれるタンパク質です。小さなRNAとArgonauteの複合体が作られる過程は非常に複雑であり、その詳細な機構はよく分かっていませんでした。本研究では、ショウジョウバエおよびヒトにおいて、小さなRNAが二本鎖の状態でArgonauteに取り込まれる段階特異的に、Hsc70/Hsp90を中心とした「シャペロン」と呼ばれる装置が必須である、ということを見いだしました。 シャペロンはエネルギー源であるATPを消費して、自身と結合しているタンパク質の構造を変化させる性質をもつことが知られています。小さなRNAとArgonauteの複合体が作られる過程において、シャペロンはArgonauteの構造を変化させ、内部の空間を広げることによって、はじめて小さなRNAが結合できるようになるものと考えられます。本成果は、平成22年6月2日、米国科学誌“Molecular Cell”のオンライン速報版で発表されました。 本研究は、シャペロンの新たな機能として非常に興味深いものであると同時に、小さなRNAが働くしくみの正確な理解を飛躍的に深めるものです。今後、この理解に基づいた、疾患の機構解明やその治療に向けた研究がさらに進展することが期待されます。 |
Hsc70/Hsp90 chaperone machinery mediates ATP-dependent RISC loading of small RNA duplexes. |
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